ゼミ紹介
このページでは、当ゼミが「専門演習1」(3年ゼミ)および「専門演習2」(4年ゼミ)で取り組む内容を中心にご紹介します。ページの一番下では、ゼミの卒業生たちの進路についても少しだけご紹介しています。
▶専門演習1で扱う主な内容
(1)3~4人で1つの班を構成し、刑法学上の問題(事例問題)に対して弁護側と検察側に分かれてレジュメを作成し、それぞれの発表後に全員参加でディベートを行います。
(2)さまざまな施設を見学し、その内容をまとめて、資料として公表します。一般にはあまり知られていない刑務所等を実際に見て、体感して、その場の雰囲気からしか得られない知識の修得を目指します。
専門演習1のディベートのシステム
①ディベート準備(サブゼミ)
各班ごとに、授業時間中のディベートに備えて打ち合わせを行います。基本的に各班のメンバーが、ゼミ外で集まる課外活動(サブゼミ)となります。
授業時間外ではありますが、この時間はゼミの中心的な活動となる重みをもっています。班ごとに判例・学説を調査して検討するため、授業中よりも得るものが多いかもしれません。
どこで打ち合わせを行ってもかまいませんが、萩野の研究室で打ち合わせすることも歓迎します。
②ディベート
検察側の班と弁護側の班に分かれて、授業時間にディベートを行います。基本的な流れは次のようなものです。相手の主張をしっかりと把握し、それに対する適切な応答をするためには、 事前の十分な準備(ディベート準備)が必要です。
(1)一方の班がゼミ参加者に対して分かりやすく自分たちの立場(結論や、それを導く根拠)を発表します。
(2)他方の班も同様の発表を行います。その後は、自由に互いの立場に批判を加えます。
③自由討論・講評
2つの班から報告を終えた後は、ゼミに参加するすべての学生が自由に発言・質問等を行います。そして、(基本的にゼミは学生が自ら発言し、授業を組み立てていくものですが、)最後に担当教員から講評を行います。
とは言っても、これは発表内容に批評を加えることが目的ではなく、他の事案の解決について質問するなどして、自らの立場についてさらに理解を深めることを目的としています。
▶専門演習2で扱う主な内容
(1)大学の最上級生として、3年生に対するさまざまなアドバイス(必要な資料の集め方、レジュメの作り方、報告の仕方、就職活動・試験勉強の仕方など)を担当してもらいます。
(2)卒業論文執筆の準備を行います。
※卒業論文は単位の認定条件や卒業の必要条件ではありませんが、この4年間の集大成として執筆を強く推奨します。
卒業論文のテーマは各自の希望で、刑法・刑事政策(・教員が対応できる範囲で刑事訴訟法)の中から決定してもらいます。
卒業論文集の発行
執筆した卒業論文は、製本して卒業式に執筆者に対してプレゼントしています。
製本の際に、当該年度の4年生の意見を集約して、表紙は「自分たちの好きな色・自分たちらしい色」を選んでもらっています。
また、例年、これから社会に旅立つ卒業生に向けて、担当教員が一冊(一人)ずつ、その人に向けた「はなむけの言葉」を執筆し、お贈りしています(一人ずつ思い出を振り返りながら書くのは想像以上に時間がかかりますので、当ゼミの卒論執筆者以外にはお贈りしていません)。
これらが、いつか、仲間やゼミを思い出すきっかけとなれば幸いです。
➤卒業後の進路(一例:第1期生~第7期生)
「刑事法のゼミからどのような進路があるのか?実績はあるのか?」といった疑問が寄せられることがあります。そうした疑問に答えるため、当ゼミ出身者のこれまでの合格実績や進路実績の一部を掲載しておきたいと思います。
※そもそも「専門演習(ゼミ)」は資格試験の勉強や就活の対策をするものではなく、したがって「ゼミの実績」ではありませんのでご注意ください。担当教員はゼミの希望者に対するES(エントリーシート)へのコメントや面接練習に喜んで協力しますが、あくまでゼミ生ひとりひとりの頑張りが結実したものです。
※当ゼミは、公務員志望、民間志望、進学志望など、さまざまな学生が集まっていることが見て取れるかと思います。現役生(後輩)の皆さんにも自分の目標に向かって「先輩たちの背中」を追いかけてほしいと思います。
※難関資格などは、卒業後に合格した場合も含まれています。また、入職後に自分の進路などと向き合い、転職している可能性もあります。こうした点についてはご注意ください。
※後掲の進路は、当ゼミ出身者のものに限ります。名城大学法学部の進路については、学部の公式ホームページ等をご覧ください。