7月23日に名鉄瀬戸線水野駅付近にある瀬戸少年院の見学へ行きました。駅からは徒歩20分近くで着く場所にあり、住宅や自然に囲まれている少年院です。
私たちが瀬戸少年院に到着して、門から入ろうとすると、少年院の敷地内に民家のような建物がありました。その施設は、少年たちが家族と食事や日常生活をおくるために設けられた施設です。少年院ならではの施設であり、少年院は少年の更生などをする施設であるということを再認識させられました。
少年院の外観は小さな学校のような見た目で、
グラウンドには高いフェンスが立てられていました。中の設備もとても綺麗でエアコンや建設途中ですが洋式便所の設備もされていました。
当日の見学内容は、まず瀬戸少年院にはどんな少年たちがいるのか、どんな食生活をしているか、少年たちの一日のスケジュールなどを法務教官の方が詳しく教えてくださりました。
その後施設内を見学し、少年たちが実際に高卒認定試験の勉強をする教室や、作品作りの教室、面会室などの日常生活では見ることの出来ない場所を細かく見学させて頂きました。
少年たちの作品の数々がとても美しい作品であり、その中でも感慨深い作品も多々ありました。特に少年たちの思いが描かれた作品では、母に対する謝罪の言葉や過去の自分に対する警告、刺青やピアスで自分の体を傷つけてしまったことに対して母親に謝罪をする文など、考えさせられる作品が多く展示されていました。少年たちを更生させる少年院ももちろん必要ですが、そもそも非行させない為の環境作りも必要だと同時に考えさせられました。
見学後の質問時間では、多くの学生が質問をしていました。 質問内容は、物価上昇の中で少年院の予算(たとえば食費)が足りない場合どうするのかという経済的な質問や、施設内でみかけた新聞紙(ある場所におかれていました)はどういう意味を持っているのかなどの視覚的な観点からの質問もあり、他の皆が気づかなかった部分について疑問を共有する動きがありました。学生にとって、滅多に訪れることの出来ない施設であるため、積極的に質問をする姿勢がみんなにとってもとても大事であると体感させられました。