11月29日(水曜日)に浄水駅近くにある愛知少年院の見学へ行きました。愛知少年院は以前見学へ行った岐阜刑務所のように住宅街から離れた場所ではなく、すぐ近くに小学校があり、一般社会の中にごく自然に溶け込んでいました。
少年院の外観は公立の小中学校といった公共施設に似たもので、刑務所のような高い塀はなく、金網のフェンスが設けられているのみであり、外からは桜の木々が多く見られます。桜の花が咲く時期になると、施設に関係のない人や地域の人などが桜並木の鑑賞のために敷地内へ入ることができるそうです。そういった取り組みも矯正施設に対する地域の方々からの理解を得るための一環なのかもしれません。
施設ではまず、会議室のような場所で愛知少年院について様々な説明を受けました。在院者の数や非行の内容と割合など愛知少年院の現在についての話から、実際に愛知少年院に携わっている職員の方からしか聞けないような話まで、様々な話を聞くことができました。加えて、様々な質問にも答えていただくことができ、より少年院に対する理解を深めるとともに興味・関心を持つことができました。愛知少年院について教えていただいたことを含め今回の愛知少年院見学の内容をまとめたものがゼミのページの「刑事施設等の見学」より閲覧できるので、興味があればそちらもご覧ください。
こうした説明が終わると、少年院の施設内を見学させてもらいました。見学した施設の中には陶芸科教室や伝統工芸科教室といった施設があり、それぞれの施設内には在院者の作ったきれいな作品がいくつか置かれていました。また、現在は使用されていない在院者の寝起きする部屋の中に入り自由に見学することができ、単独室や共同室の隅々まで見せてもらえました。とても貴重な経験をさせてもらえたと思います。
説明や実際の見学の中で、少年院の目的の中に教育という側面を強く感じました。施設の形状や教室の種類などすべてに何かしらの目的と意味を持たせているように私には映りました。以前に見学した岐阜刑務所に続き、今回の愛知少年院の見学を経てより一層刑事施設や矯正施設をはじめ、刑事政策という学問に対する興味が深まったと思います。1月末に予定されている官民協働の刑務所の見学もとても楽しみです!
また、今回の見学には来年度よりゼミの活動を共にする2年生も多く参加してくれました。今までは先輩方に教わるという立場でしたが、これからは自分たちが教える立場になるということを感じました。今の4年生のように自分たちも早くなれるように頑張りたいと思います!