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佐野

名古屋刑務所見学

2月3日(金曜日)、愛知県みよし市にある名古屋刑務所に行ってきました。


大学から40分程で到着すると、住宅街の中にあるにも関わらず感じられる、独特の張り詰めた空気に緊張しました。まずは会議室に通して頂き、施設の沿革や、刑務所内での生活について聞くことができました。


その後は、実際に施設内を見学しました。普段、受刑者の方が生活している共同室や、刑務作業を行う工場、医務室など多くの施設を見学しました。高齢者だから、身体障害を抱えているからという理由で刑務作業を行わないのではなく、一人一人ができる範囲で行える作業に取り組んでいることが分かりました。普段は見られないグループワークや、職業訓練も実際に見学することができ、受刑者の方が社会復帰するための教育がどのようなものなのか知ることができました。


見学の後は質疑応答の時間でした。その中で特に印象に残っていることは、出所した人の中で、刑務所に戻りたいという思いから犯罪を犯す人が一定数いる現実です。一日三食の食事が用意され、寝られる場所があり、制限された中でも多少の自由がある環境は、家がない人などにとっては、戻りたいと思ってしまう場所なのかなと感じました。しかし、このような方をどのような取り組みや教育で社会復帰させていくかは大きな課題です。この課題を自分には関係のないことだと考えるのではなく、いかに社会を皆が住みやすく、働きやすい環境にしていけるかは私たち次第であることを認識し、受刑者の方達のより良い社会復帰に貢献していきたいと思いました。


今回の刑務所見学は、今まで人から聞いたり、本を読むことでしか知ることができなかった世界を、身をもって感じることができた良い機会であったと同時に、社会とはどうあるべきなのかを考える良いきっかけとなりました。この貴重な機会を通して得られた学びをただの経験とするのではなく、これからの学習に活かしていきたいです。


最後に、コロナ禍での見学を受け入れてくださった名古屋刑務所の方々、刑事法ゼミならではの貴重な経験をさせてくださった萩野先生、ありがとうございました。




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