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松本少年刑務所見学

竹下

 1月21日(火)に松本少年刑務所を見学し、翌日の1月22日(水)には松本城や松本市歴史の里を訪れました。


 松本少年刑務所を見学する 21日の朝に、名城大学からバスで松本少年刑務所へ向かいました。 松本少年刑務所は長野県松本市にあり、近くには高校や大学だけでなく、民家も多い場所に設立されています。しかし、施設の方によると、騒音の苦情などを受けたことはなく、地域の方々の協力や理解があってこそ成り立っているとのことでした。 刑務所に到着すると、まず道場で学習時間が設けられ、松本少年刑務所の歴史や背景について学びました。


 その後の施設内見学では、受刑者が作業している様子を間近で見ることができました。木彫りを行ったり、自転車や自動車の整備をしたりする様子が見られ、刑務作業の一端を知ることができました。


 また、松本少年刑務所の特徴的な施設である「桐分校」(刑務所内にある中学校)も見学しました。ここでは受刑者が中学校の卒業資格を得るため、朝から夕方まで授業を受けています。実際に見学すると、まるで中学校の教室のような空間でした。先生が指導し、生徒である受刑者が「わかりやすく教えてほしい」と先生に発言するなど、一見普通の授業風景でした。


 見学後は、皆で資料作成に向けた話し合いを行い、どのような構成にするか、どの情報が必要かを整理しました。その後、夕食をとり、ホテルへ向かいました。ホテルでは大浴場や無料のお茶漬けを楽しみ、朝食も充実していて、疲れた体を癒しながら2日目を迎えました。


 2日目は松本城へ行き、その後、松本市歴史の里を訪れました。 歴史の里では、昔の裁判所の法廷や法服などが展示されており、実際に衣装を着たり、被告人になりきったりする体験ができました。中でも印象的だったのは、昔の独房を再現した部屋に実際に入ることができたことです。当時は今のように畳がなく、直接地面で寝る形であり、扇風機などももちろんありませんでした。実際に閉じ込められてみると、非常に窮屈で、閉鎖感が強く、恐怖を感じました。


 なぜこのような環境だったのかを考えると、当時の刑務所は、受刑者に「罰を与える施設」という考えが強かったからではないかと思います。それに比べると、現在の刑務所は、罰を与えて苦しめるのではなく、受刑者の更生を目的とした施設であり、そのために必要な設備が整っています。


 2日間にわたる施設見学を通じて、実際に目で見て体験することから得られる学びの大きさを実感しました。事前学習をしていたにもかかわらず、授業風景や施設の広さ、セキュリティの厳重さなど、実際に見て、聞いて、言葉にすることで理解が深まりました。


 最後に、今回見学の機会をいただいた松本少年刑務所の皆さま、貴重なお時間を頂きありがとうございました。そして企画・引率してくださった萩野先生、ありがとうございました。




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